『図書館革命』有川浩
テロリストが作品をモデルに事件を起こしたという理由で、その作者に圧力をかけようとする良化特務機関。
作家を守ろうとする図書館隊との静かな闘いが繰り広げられる。
以下、ネタバレご注意ください。
人の心は縛れない。たとえ掲げる目標は同じでもそこまでの道程は決して同じではない。
目的のためには手段を選ばず、全ての結果を自分で被ろうとする覚悟を持って事に当たる者もいれば、信じると言いつつ己の理想像を押し付け、愚かな行動に出てしまう者もいる。
配下の勇み足が原因で、奇しくも敵対関係にあった者達と手を組まざるを得ない状況になった手塚兄の行動は潔く、これまでのマイナスイメージを払拭してしまえるほどだった。
とりわけ、柴崎とやり合うシーンはとても生き生きして人間らしい一面を覗かせていて好きだ。
しかし、あんまりいい人になっても面白くないので、多少の疑惑はあったほうがいいけど(笑)
もう勇姿を拝めないかと思っていた稲嶺司令(顧問)も登場してくれてホントに嬉しい。穏やかだが、迫力ある闘いっぷりに惚れ惚れした。襲撃者たちに向かって言う台詞に、どれほどの気持ちが込められているかと思うだけで胸が熱くなった。
もちろん図書隊もしっかり活躍している。
最後にして最大の攻防で、体を張って作家を守ろうとする彼らの姿に、ページをめくりながら自分の鼓動が聞こえるほどドキドキした。
自分の溢れるほどの思いを託して笠原に徽章を付けてやる堂上も、その意思を受けて孤軍奮闘する笠原もすごくカッコ良かった。数行先を追おうとする視線を無理矢理今読んでいる行に集中させるのが大変だった(^^;
それぞれの恋模様も決着がついたり着かなかったりだけど、図書隊の闘いはまだ終わってないのだ。
終わって淋しいという気持ちよりも、またどこかで会えるんじゃないかという気がしてならない。
それでもって、数年先の彼らの消息も知りたいなあ〜と思ったりして(笑)
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前作の感想はこちら→『図書館危機』
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